
花嫁さまの必需品の一つ、ウェディングブーケ。自分で作れたら節約出来るのに、、と思われたことはありませんか?
ウェディングブーケの値段は、花嫁さまが思っているよりも高めなのが現実。ブーケの大きさや生花の種類によって値段は大きく異なりますが、約2万円〜3万円が通常です。
胡蝶蘭や芍薬、ガーデンローズやガーデニアなど、高価な花をたっぷり使いたい場合は、それ以上の金額になることも。
そこで今日は、アメリカで結婚式の花屋さんをしている私が、自分で簡単に作れてしまうラウンドの「クラッチブーケ」手作り方法をご紹介したいと思います☺

なぜウェディングブーケは高いの?
高価なウェディングブーケ、その理由はちゃんとあります!
1.傷や痛みがなく形の良い花のみを、たくさんの中から厳選しているから。
2.クラッチブーケなど簡単そうに見えても、ふんわり綺麗にまとめるには技術と経験が必要。作るのにも時間がかかりますが、花嫁さまの手元まで届くまで、たくさんのケアと時間が必要なんです。ウェディングブーケは絶対に失敗してはならないアイテム。花屋さんもとっても慎重に制作しています。
3.ブーケとしてまとめると分かりませんが、実はかなりの本数のお花がぎゅうっと入っていて、原価も高いんです。

初心者でも綺麗に手作り出来るウェディングブーケは?
簡単に出来るウェディングブーケは、一種類を束ねたクラッチブーケ。
一昔主流だったマイクのような形のブーケホルダーを使って、丸いラウンドのブーケを作ることも可能ですが、あまり経験のない方にはちょっと難しいかもしれません。
オアシスに花の茎がしっかりと入っていないと、花は水を吸うことが出来ず次の日に萎れてしまいます。また、ブーケホルダーについているオアシスは小さいので、たくさんの花を上手に固定させるのが難しかったり、と花嫁さまにとってリスクがあるのが現実。
さらに、ブーケホルダーでのスタイルは、今ではちょっと時代遅れ。ブーケホルダーを使うと、生の茎が手元から見えなかったり、花がぎゅっと固定されるために、花嫁さまの動きに合わせてお花がふんわり揺れることもほとんどありません。

でもクラッチブーケなら、手作りした後、水が少し入った花瓶に入れて、冷蔵庫や温度の低い場所に置いておけば、結婚式2日前でも大丈夫。
ただ、何種類もの花材を使おうとすると、全体のバランスを取るのが難しかったり、欲しかった花材や色が購入出来なかったりと、花嫁さまにストレスがかかってきてしまいます。
そこで、一種類の花でシンプルにクリーンに作るのが、生花を使った手作りブーケに最適な方法です。

どんな花材を選ぶべき?
その季節の旬の花を選ぶのは、もちろん素敵。春ならチューリップやスイートピー、初夏ならデルフィニウムや紫陽花、アスチルベなどオススメです。
芍薬もいいけれど、咲かすタイミングが難しかったり、ヒマワリやガーベラもいいけれど、頭が大きくてまとめるのに難しかったり。。
そこで一番のオススメの花材は、年中出回っている「バラ」です!バラはとっても安定している花なので、初心者の方でも上手に作ることが出来ます。
ただ、バラもイングリッシュローズ(ガーデンローズ)など高価で華やかな種類は、初心者の方にはあまりおすすめ出来ません。バラの頭が大きくて重いのに、茎が細くて曲がっていたりするので、上手に丸くまとめるのが難しく、技術と経験が必要となってきます。
花が大きく開いてくれて、茎がしっかりとしたバラを選ぶことが、上手に作る為の大切なポイントです。

バラの手作りクラッチブーケの作り方
それでは、さっそくバラのクラッチブーケの作り方をご紹介します♡
ここで使用するバラは、Free Spirit といって、眩しいくらい明るいオレンジ色です。花は大きく咲き、ペタルにフリルがある可愛いバラです。
オレンジ一色のブーケを結婚式で持つ方はあまりいないのでは、と思いますが、他の色のバラでも作り方は全く同じです。
順番に写真付きでご紹介していきますので、ぜひ一度試してみて下さいね。他の種類の生花でも、造花でも、作り方は基本的に同じです♡
✿ 材料 :バラのクラッチブーケ(約25cm幅)
1.バラ( Free Sprit ) 19本
2.フローラルテープ(白または緑)少し
3.防水テープ(白または緑)少し
4.リボン 適量
※フローラルテーブや防水テーブは、白色でも緑色でも構いません。オンラインからも簡単に購入出来ます。
✿ 作り方
1.生花を購入
まずは、生花を購入しましょう!地元の花屋さん以外でも、地元の農家さんや、インターネットで購入することが可能です。
バラを花屋さんで購入した際は、すでに水揚げされている状態なので、特に自宅で花のケアしなくても大丈夫です。家に帰ったら、茎の先端をハサミで切り直して、たっぷり水が入ったバケツに入れて保管しましょう。もし切り花用の栄養剤がある場合は、水に入れてあげて下さい。
花がすでに大きく咲いている場合は、涼しい場所に、花がまだ硬い場合は、直射日光が当たらない明るい窓際などで保管しましょう。
ウェディングが土曜日だったら3日前の水曜日に購入して、大きく咲かせてあげるといいですよ。
2.葉っぱを取り除く
バラの頂点から15cm以下に付いている葉っぱは、手で全部取り除きます。その時にトゲが残っていたら、トゲも全てナイフか手で取り除きます。
そして、バラの茎が「真っ直ぐ」なものと、「カーブ」しているものに分けておきましょう。
3.茎が真っ直ぐなバラ7本を束ねる
まずは茎が「真っ直ぐ」なバラから束ねていきます。花が大きく咲き、茎が真っ直ぐなものを、まず一本手にとります。そのバラが、ブーケの中心になります。
その中心のバラの周りに6本のバラが囲むように、一本ずつ同じ方向にスパイラルを作りながら束ねていきます(時計回りでも反対でもとちらでも大丈夫です☆)。
7本のバラ(中心に1本&周りに6本)でミニブーケが出来ました!ブライズメイドのブーケなら、この大きさで大丈夫です☺ 花嫁さまのウエディングブーケは、さらにもう一回り足していきます。
4.茎がカーブしたバラ12本を重ねる
今度は茎がカーブしたものを優先に、12本のバラを③と同様にスパイラルを作りながら、一番外側に束ねていきます。
この時、束ねながらブーケの横顔をチェックして下さいね!横から見て綺麗にドーム型になっているように、花びらの先端を綺麗に揃えることが、とっても大切なポイントです。
5.防水テープで固定
これで完成です!!手の中でまとめた19本のバラを、防水テープ(紐でも大丈夫です)で何周か巻き上げ、固定させましょう。
6.茎を短く切る
防水テーブをぐるぐるっと巻いて固定出来たら、茎を短く切ります。束ねた中心部分から指8本位の部分で(お好みの長さで)、花切バサミで茎を切り揃えます。
7.フローラルテープでさらに巻く
防水テープの上を、さらにフローラルテープで覆います(指4本程の幅)。フローラルテープは少しベタつきがありザラザラとしているので、リボンを巻く際にすべり止めになってやりやすいのです☺
8.リボンを付ける
最後にリボンを付けて完成です!リボンは硬い素材のものよりも、ソフトでデリケートなシルクリボンを使うと、優しくフェミニンに仕上がります。
9.花瓶に入れて保管
少し水を入れた花器(20cm前後の高さ)にブーケを入れて、冷蔵庫や玄関先など涼しい所で保管します。その時、リボンに水が付かないように気をつけて下さいね!
結婚式当日までまだ時間がある場合は、リボンはなるべく当日に付けることをおすすめします。
最後に、ブーケに霧吹きで水をかけ、ラッピング用のワックスペーパーや新聞紙などでふんわりと包みましょう。水分が蒸発するのを防いでくれます。
食品用の冷蔵庫は、花用の冷蔵庫よりも温度が低いので、しっかりと紙で包んで、風や冷たい温度によるストレスがかからないようにしてあげましょう。
手作りウェディングブーケにぜひ挑戦してみて下さいね!
花代を少しでも節約したい!、DIYが好き、シンプルなウェディングブーケで良い、ブーケは自分で作りたい、という花嫁さま。ぜひバラなど、一種類の生花を使ったクラッチブーケに挑戦してみて下さいね。
もちろん自信があれば、もう数種類足してみると、もっと素敵になります♡
白やブラッシュピンクなどの色の薄いバラの場合は、傷が見えやすく茶色のラインが目立ってしまいがちなので、なるべく花びらに触らないように丁寧に扱いましょう。
また、バラの大きさや咲き具合によっては、綺麗なラウンドを作るのに、バラ20本やそれ以上必要になることもあります。また作業をしている最中に、バラの首が折れてしまうことも。必要最低限の本数ではなく、必ず最低5本程多めに購入しましょう。もし余った場合は、ブートニアを作ったり、バッズベースに入れてウェルカムスペースに飾ったりする事が出来ます。
初めての方は、バラがセールなどで安い時に、25本程購入してみて、一度練習してみることをオススメします☺
